2021/07/16

臨床医が紹介する日本のスタートアップ技術(第5回)

超聴診器や遠隔聴診システムの研究開発を行うAMI(後編)

音声技術, 臨床医, AI技術, 診断・検査・予測, テレヘルス, 医療機器, 日本

遠隔医療、デジタルヘルスを実現した超聴診器

AMI株式会社を一臨床医の私がどのようにして知ることになったのでしょうか。それは現在日本を含む世界中で猛威を振るう、「COVID-19」がきっかけでした。昨年の3月頃より、当院でもCOVID-19患者の受け入れを開始しました。当時は未知のウイルス感染症ということもあり、特に受け入れ1例目は現場の混乱もあり、不安を抱えながら診療を開始したことを覚えています。COVID-19患者の受け入れを開始したという噂から、診療に関わっていない職員の子供ですら幼稚園や保育園から受け入れを拒否されたりなどの差別的対応を受け、病院全体も、靄がかかったような暗い雰囲気になりつつありました。また、一部の職員だけがCOVID-19診療に関わることで、院内でも差別的対応があったことも否定できません。 

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(出所:AMI株式会社)

そんなことも言っていられない第一波の中で、当院にも入院依頼が相次ぎました。軽症例だけでなく中等症の他院からの転院や入院して翌日に重症化して人工呼吸管理を必要とするような劇症型まで、受け入れ体制が整う前にそのような状況になり、疲弊するとともに不安な日々を過ごしていました。

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デジタルヘルス
米国eHealthジャーナル

第73号 (2022年09月27日発行)

日本で医療用医薬品ネット販売を検討中と一部報道で囁かれているAmazonだが、米国ではプライマリケアプログラム「Amazon Care」向けの買収や提携を積極的に強化し、ポストコロナのハイブリッド型ケアの将来を模索している。また、公的保険制度のメディケアでは、保険償還の対象となった遠隔患者モニタリング(RPM)の利用拡大傾向が調査で明らかとなった。スタートアップ各社では、レイオフのニュースが相次いだ一方、第2四半期の決算発表を通じて、各社の次の展開が少しずつ見えてきた。

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