2021/06/21

内科医師の臨床現場におけるDXへの期待(第1回)

内科医向けの診断補助ソフト(前編)

患者データ・疾病リスク分析, 臨床医, 診断・検査・予測, Ubie, AI技術

診断を補助するデジタル技術への期待

低ナトリウム血症という病態がある。通常私たちの体には135−145mEq/Lという濃度のナトリウム(塩分)が溶け込んでおり、ホルモンや腎臓で厳格に調整されている。何らかの病気でこの数値が下がると意識がおかしくなったり、最悪の場合死に至る。筆者は中規模病院の総合内科医として働いており、この病気を専門的に見ているわけではないが、2ヶ月に1度ぐらいは出くわす。記憶を思い起こしながら、採血などの検査を行い、医学書を眺めながら診断をつけていく。それぞれの検査に診断に至るための基準値があり、それと照らし合わせていくわけだが、いちいちその数値は覚えていない。幅広い病気に対応する以上、最低限のことしか覚えていられない。そして医学書を開くたびに、いつも感じるのである。カルテにアルゴリズムを組んだ計算機があれば、いちいち医学書を見なくてもいいのではないのか、と。

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