2021/07/08

内科医師の臨床現場におけるDXへの期待(第2回)

内科医向けの診断補助ソフト(後編)

診断・検査・予測, 臨床医, AI技術, 患者データ・疾病リスク分析

想定される問題点

電子カルテとソフト開発における問題点
本邦の電子カルテは、それぞれに互換性がなく、企業同士が競合しあっており、ビッグデータの収集一つとってみても儘ならない。新たなソフトを開発する場合少なくとも、どこかの電子カルテ企業とタイアップする必要があるかもしれない。

データ抽出における問題点
2019年にNatureに掲載された記事では、電子カルテからデータ抽出を行う上での問題点を指摘している。身体所見や様々なデータが決められたフォーマットとして入力されず、文章や画像として記載された場合、抽出が困難になるとのことであった。本稿に関していうならば、診断補助を利用するかしないかは医師個人の問題であり、フォーマットとして入力する努力をするかしないか、個人の努力によると考える。運営、経営陣が、見落とし防止のための医療安全対策として、職員に使用を促す場合はそれなりの習慣作りは必要となるだろう。
 

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