2021/10/04

臨床医が紹介する日本のスタートアップ技術(第8回)

専門医リソースを最適化する、Medii(前編)

医療コミュニケーション支援, 日本, AI技術, 臨床医

地域医療における専門医不足問題で医療へ貢献

 

現在、私は地域の基幹病院で診療を行っている勤務医ですが、これまで多数の病院での勤務を経験しています。高度医療を常時行える大学病院や地方の医師不足による病院に応援部隊として非常勤勤務をしたこともあります。また3次救急病院や名ばかりの救急告示病院、クリニックなどでの診療も行ってきました。

実際に診療していると、大学や基幹病院では診療上専門外のことで困った場合には院内コンサルテーションを行うことができます。大学であればオンコールを含めればコンサルテーションをほぼ365日24時間行うことが可能です。大学以外の基幹病院でも、少なくとも平日の日勤帯では院内コンサルテーションが可能でしょう。しかしながら、地方の病院では内科系でいえば、血液内科やリウマチ膠原病内科の先生ですと、常勤はおろか非常勤でもいないことも結構あります。血液疾患や膠原病が疑われる患者さんを診療した際に、その診断や治療について困ってしまいます。

このような地域医療における専門医不足問題の解決を目指しているのが、2020年2月に設立された株式会社Mediiです。

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