2021/06/22

米国eHealthジャーナル

ジャーナル 第44号

ジャーナル第44号

「米国eHealthジャーナル」 第44号 (2021年06月22日)

ワクチン接種が進み、COVID-19禍から急速に経済活動を再開している米国。小売り大手ウォルマート系列で店舗型クリニックを展開するWalmart HealthがテレヘルスのMeMDを、オンライン薬局のGoodRxが競合のRxSaverを買収するなど、禍を後押しに市民権を得たテレヘルス周りの動きが激しい。また、メンタルヘルスケアを取り込むDigital Therapeutics (DTx) 企業が増加傾向にあるが、Livongoを子会社に持つテレヘルスのTeladocもメンタルヘルスケアサービス提供開始した。ポータブル型スキャナーの普及でPOCUS (ポイント・オブ・ケア超音波) の実践が進む中、各社のAI技術の取り組みも紹介する。


Walmartがテレヘルス・プロバイダーのMeMDを買収
バーチャル診療サービス分野でAmazonと競合
小売大手のWalmartは5月6日、同社のヘルスケア部門であるWalmart Healthがテレヘルス・プロバイダーのMeMDを買収すると発表した。本取引の金銭的詳細は公開されていない。Walmart Healthは、主にプライマリーケア・サービスを提供する店舗内も...


Phenomix、Mayo Clinicから肥満表現型予測技術をライセンス
個別化された患者ケアを実現

カリフォルニア州メンロパーク拠点のライフサイエンス企業Phenomix Sciences(以下、Phenomix)は5月4日、肥満の表現型を正確に予測する新規の血液テストに関する技術を非営利アカデミック医療センターのMayo Clinicから独占的にライセンスす...


Aetion、シリーズC投資ラウンドで1億1,000万ドルを獲得
リーダー的地位のさらなる強化と、グローバルな拡大を目指す

リアルワールド解析およびリアルワールド・エビデンス(RWE)を提供するソフトウェア開発企業のAetionは5月11日、プライベート・エクイティ(PE)のWarburg Pincusが主導するシリーズC投資ラウンドにおいて1億1,000万ドルを調達した...


Mayo ClinicとKaiser、在宅急性期ケアに特化するMedically Homeと提携
1億ドルの戦略的投資でヘルスシステムへの技術浸透を目指す

非営利アカデミック医療センターのMayo Clinicと、米国最大の非営利統合デリバリー・ネットワーク(Integrated Delivery Network、以下IND)であるKaiser Permanente(以下、Kaiser)は5月13日、急性期ケアと回復期ケアを患者の自宅で提供する目的で、マサチューセ...


GoodRx、2021年第1四半期と通年の決算を報告
競合企業のRxSaverを5,000万ドルで買収

処方箋医薬品の価格情報を追跡してウェブサイト上で公開するGoodRxは5月13日、2021年第1四半期の決算を報告した。GoodRxは、全米7万以上の小売薬局やメールオーダー薬局が取り扱う数千種類の処方箋医薬品について、保険なし...


Teladoc、包括的メンタルヘルスケアをバーチャルで提供する新サービスを発表
段階的ケアモデルに基づく「myStrength Complete」

大手テレヘルス企業のTeladoc Health(以下、Teladoc)は5月11日、包括的なメンタルヘルスケアをバーチャルで提供する新規のデジタルサービス「myStrength Complete」を提供すると発表した。これは、患者に必要とされるレベルのメンタルヘルスケア...


NovartisとAda Healthが提携
AIチャットボットで疾病の早期発見を目指す

ドイツのベルリンを拠点とするデジタルヘルス・スタートアップ企業のAda Health(以下、Ada)は5月13日、疾病の早期診断を目的としてスイスの製薬大手Novartisと提携したことを明らかにした。本提携の金銭面での詳細は公開されて...


下院民主党議員、FDAによるLDT審査を要請
民間企業やNCIへの業務移行に反対

連邦議会下院エネルギー・商業委員会の主要民主党議員のグループは5月11日、LDT(Laboratory Developed Test)と呼ばれる体外診断テスト(in vitro diagnostics、IVD)の一部に対するFDAの「権限回復」を求める書簡を、保健福祉省(HHS)長官のザビエル...


スマート臨床試験プラットフォームのScience 37が上場へ
デジタルヘルス分野におけるSPACとの合併トレンドの最新例

コネクテッド・デバイスとテレヘルスの力を活用して臨床試験サイトに依存しない分散型のスマート臨床試験実施を支援するカリフォルニア州ロサンゼルス拠点のScience 37は5月7日、SPACとの合併によりナスダックに上場するこ...


連載:過去記事から見る「へルスケア分野とテクノロジー」
第2回. コロナ前後の状況変化 後編
「米国eHealthジャーナル」では、2019年8月以来、デジタルヘルスに係る最新の情報を、厳選してお届けしてまいりました。これまで、700以上の記事を提供してまいりましたが、この連載では12回にわたり、これまでの記事から見...


ポイント・オブ・ケア超音波の普及を支えるAIへの取り組み
操作ガイダンスやスキャン設定の自動化から自動解析まで
これまでは中央検査室で受けるイメージが強かった超音波診断であるが、ハンドヘルド型超音波スキャナーの実用化と相まって、外来診察室でプライマリケア医が初診時から用いるなど、その活用シーンを広げている。前回...


海外デジタルヘルス情報のオンライン情報誌「米国eHealthジャーナル」
発行人:株式会社シーエムプラス LSMIP編集部

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デジタルヘルス
米国eHealthジャーナル

第73号 (2022年09月27日発行)

日本で医療用医薬品ネット販売を検討中と一部報道で囁かれているAmazonだが、米国ではプライマリケアプログラム「Amazon Care」向けの買収や提携を積極的に強化し、ポストコロナのハイブリッド型ケアの将来を模索している。また、公的保険制度のメディケアでは、保険償還の対象となった遠隔患者モニタリング(RPM)の利用拡大傾向が調査で明らかとなった。スタートアップ各社では、レイオフのニュースが相次いだ一方、第2四半期の決算発表を通じて、各社の次の展開が少しずつ見えてきた。

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