2022/09/01

臨床医が紹介する日本のスタートアップ技術 (第23回)

働くひとの健康を世界中に創る、iCARE 【後編】

精神疾患, 日本, 臨床医, 医療コミュニケーション支援

多角的な視点とサポートにより充実したサービスを提供する「Carely」

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健康管理システム「Carely」 (出所:株式会社iCARE)

後編では、株式会社iCARE(以下、iCARE)が提供する「Carely」の具体的なサービス内容と、臨床医としての見解をお伝えいたします。

iCARE代表取締役で産業医である山田洋太先生にお話しを伺った際、「iCAREでは、企業が『Carely』を導入することで、不必要なコストは抑えつつ、効率的に健康経営を行えるよう、私たちがサポートすることを意識している」と仰っていました。

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株式会社iCARE代表取締役 CEO 山田 洋太先生
(出所:株式会社iCARE)

どんな便利なシステムでも、費用対効果に合わず、コストばかりがかさんでしまって経営が圧迫されるようでは望ましくないと思います。効率的に健康経営をサポートしてくれる「Carely」は、以下内容のサービスを提供しています。

「Carely」の主なサービス内容
1.健康診断業務の効率化
健康診断受診後、結果の郵送のみで、異常があってもその内容を説明してもらえず、受診者はその後の対応に苦慮しているという声を聞きます。また、健診異常で診察にいらっしゃる患者さんが持参される検診結果は、せいぜい、過去2年分の結果が紙に記載されているだけです。「Carely」ではデータ化した健診結果からハイリスク者を自動抽出するだけでなく、過重労働やストレスチェックの結果などと掛け合わせて総合的に健康状態を判定することができるため、再検査の受診勧奨の取りこぼしがなく、産業医による就業判定も素早く効率的に行うことができます。企業の人事労務・総務の担当者は、従業員の受診状況や産業医の面談状況など、会社の健康管理状況を可視化できるのも特徴です。

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「健康リスクが可視化される管理画面TOP」 (出所:株式会社iCARE)

 2.メンタルヘルス予防と対策
コロナ禍でテレワーク中心に変化し、ストレスを抱える人の増加が問題となり、メンタルヘルスの予防と対策が重要視されています。過重労働とならないような配慮やストレスチェック、産業医面談に加えて、保健師や臨床心理士などの専門家がサポートに入ることでオンライン上の相談環境を構築します。     

テレワークが増えている今、オンライン上で相談できるのはとても利用しやすいと感じました。実は、勤務先の病院内のメンタルヘルスでは、年に1回ストレスチェックが機械的に行われているだけの状態です。医療従事者のメンタルヘルスにも大きな課題を抱えており、「Carely」のようなシステムの導入で、改善されることを望んでいます。

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専門家-人事-従業員のメッセージルーム(出所:株式会社iCARE)

3.健康経営PDCAの推進
健康経営って取り組みたいがどんなことをしたら良いの?という企業の方々も多いと思います。

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