2021/09/24

精神医療とデジタルツールの可能性(第3回)

軽度認知障害に対するデジタルセラピューティクスの現状

認知症, 臨床医, デジタルセラピューティクス, 疾病管理・患者モニタリング

診断から治療を見据えたシステム構築と市場拡大

日本が超高齢化社会を迎えつつあるのは良く知られていることだが、それは他の先進諸国でも同様である。例えばアメリカでは、現在580万人のアルツハイマー病(AD)患者がいるとされており、2050年までには1380万人にまで増加すると試算されている。しかし、医療に繋がる患者の割合は少なく、それゆえにこそ、受診の手前でスクリーニングを可能にするデジタルセラピューティクスが必要になる(前回の記事「認知機能障害に対するデジタルスクリーニング」を参照)。そのニーズが年々増えるということは、認知症診断・治療の市場が拡大することも意味しており、マネタイズする方策を考えている人は少なくないだろう。

アメリカでは、巨額の研究費を背景とした、スタートアップ研究が動き出している。例えば、サンフランシスコにあるneuroFit社は、NIH(アメリカ国立衛生研究所)と共同して、眼球運動をもとにした軽度認知障害(MCI)のスクリーニングに関する研究に着手している。

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