2022/10/25
米国eHealthジャーナル第75号
Apple、ベストインクラスの機能を提供するApple Watchの最新版を公開
ジャーナル第75号, Apple, 医療機器, ウェアラブル
事故の可能性を検知する衝突検知機能や排卵推定機能を搭載
Appleは9月7日、 「Apple Watch Series 8」と新しい「Apple Watch SE」を公開した。Apple Watch Series 8は、女性の健康のための高度な機能を可能にする革新的な温度センサーや、自動車事故に対応する衝突検知など、ベストインクラスの機能を提供する腕時計型ウェアラブルの最新版だ。
18時間のバッテリー駆動時間を誇るApple Watch Series 8には、心電図（ECG）アプリや転倒検知といった健康と安全のための優れた機能に加え、遡及的排卵推定機能、衝突検知機能、国際ローミング機能、高精度の温度感知機能が新たに搭載されている。販売は399ドルからで、本体背面の皮膚付近と前面ディスプレイの下部に1つずつ、計2つの温度センサーを搭載する。Appleによると、これによって環境バイアスを減らすことができ、夜間の体温変化から排卵が起こった時期を推定することができる。また、より正確な体温データは生理予測の改善をもたらす。また、よりパワフルな新規のジャイロスコープと加速度センサーを利用することで、事故の可能性を検知する衝突検知が可能となった。Apple Watchが深刻な交通事故を検知すると、デバイスがユーザーの様子を確認し、10秒後にユーザーが無反応の場合には救急隊に電話をかける仕組みだ。ユーザーの緊急連絡先や、電話を受けた救急隊員はユーザーのデバイスの位置情報を受け取る。
249ドルから販売される低価格のApple Watch SEは、基本的なアクティビティトラッキング、心拍数の高低の通知、衝突検知を含む緊急警告機能を搭載している。Appleによると、新しいiOS16とwatchOS 9を使用するすべてのデバイスは、生理追跡の履歴において不規則な周期や出血などが検出された場合に、ユーザーに警告を発することができる。
Appleは、アスリートやアウトドア探検家向けに「Apple Watch Ultra」も発表した。Ultraにも新規温度感知機能や衝突検知機能が搭載されているほか、ダイビングやウォータースポーツのためのツールや、より正確な衛星測位システム（GPS）がが搭載されている。販売価格は799ドル。
（了）
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