2022/09/13

米国eHealthジャーナル第72号

Dexcom、2022年第2四半期の決算を報告

医療機器, ジャーナル第72号, VC投資・M&A・決算, 糖尿病, Dexcom, デジタルセラピューティクス

規制緩和によるDexcom G6利用の拡大が追い風に

糖尿病患者向け持続血糖測定(CGM)デバイスシステムを手掛けるDexcomは7月28日、2022年第2四半期(Q2)の決算を報告した。売上は前年同期比の17%増の6億9,620万ドルで、その内訳は、米国市場での売上が同11%増の5億1,100万ドル、米国を除く世界市場売上が同39%増の1億8,520万ドルといずれも好調だった。Dexcomは過去2年間の四半期売上について、88%のケースでアナリストの売上予測コンセンサスを上回ってきた実績を持つが、Q2にはコンセンサスの7億930万ドルを上回ることは出来なかった。Q2のGAAP(Generally Accepted Accounting Principles)ベースの純利益は、前年同期の7,840万ドルから5,090万ドルに縮小した。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは同社にとって追い風となっており、数四半期に渡って好業績を発表している。COVID-19の大流行を受けてFDAは、最前線で働く医療従事者を支援するために、病院およびその他ヘルスケア施設でのDexcom製CGMデバイスシステムの利用を認可した。

同社のCGMデバイスシステムは世界トップシェアを誇る。皮下に挿入したセンサーにより間質液中のグルコース濃度を連続的に記録、濃度の変化の傾向とパターンに関する情報をモニターに表示する。さらに、その情報はインターネットを経由して専用ソフトウェアに送信され、糖尿病管理を最適化するために必要な血糖値変動パターン情報を提供する。患者はリアルタイムでグルコース濃度の変動を確認することが可能で、低血糖時と高血糖時にアラートを出す安全機構も備えている。

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出典:Dexcom

Dexcomは、通年の売上を28億2,000万ドル~29億4,000万ドルとする以前発表のガイダンスを、28億6,000万ドル~29億1,000万ドルに変更した。非GAAPベースの粗利益率を65%、非GAAPベースの営業利益率を16%、調整後EBITDA(金利、税金、償却前利益)マージンを25%とする以前のガイダンスは据え置いた。



出典:Dexcom

(了)


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