2022/05/12

コラム・ドクター心拍が思うこと 【第2回】

臨床医の日常から 【後編】

医療コミュニケーション支援, 臨床医

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(出所:Shutterstock)

日常診療にデジタルヘルスを取り入れるとしたら?


さて、今回は日常診療にデジタルヘルスを取り入れるとしたらどんなことができそうか、どんなことがしたいのか、実現への課題などについてお話してみたいと思います。

まず身近なところからお話すると、以前執筆したCureApp社の「CureApp SC(ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー)」が、日本で初めて禁煙治療用アプリの保険適用が承認され話題となりました。オンライン診療との相性も良いですね。しかし、現在、禁煙外来治療薬の供給不足により禁煙外来がストップしている医療機関もある状況です。早く供給が回復してくれると良いなと思っています。

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個人的に興味を持っているのは、気管支喘息診療における遠隔医療の導入についてです。一度きちんと診断して治療中の気管支喘息の患者さんは、安定していれば2~3か月に1度程度の診察をしています。時折呼吸機能検査を行うこともありますが、重症喘息でない限りは、診察と診察の間の症状の頻度や発作の有無について問診し、SpO2を測定して聴診を行い、気管支喘息の安定度を確認して治療の継続あるいはステップアップ(治療強化)、ステップダウン(治療減量)を判断します。

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