2019/11/26

米国eHealthジャーナル 第8号

Sleep Data社、「BetterNight」の拡大に600万ドル調達

デジタルセラピューティクス, VC投資・M&A・決算, 睡眠障害, ジャーナル第08号

睡眠時無呼吸症治療用デジタルプラットフォーム

サンディエゴを拠点とするSleep Data社は10月1日、睡眠時無呼吸症治療用のデジタルプラットフォームの開発を加速するため、カリフォルニアに本拠を置く HCAP Partners 社の主導により600万ドルを調達したと発表した。

アメリカ疾病予防管理センター (CDC:Centers for Disease Control and Prevention) の調査によると、米国の成人の18% は、睡眠時無呼吸症であり、良質の睡眠をとることが出来ず、さらに、睡眠時無呼吸症を除いても、成人の20%が不眠症に悩まされている。しかし、無呼吸に苦しむ人の80%、不眠症に苦しむ人の87%は診察も受けていない。 睡眠障害は、生産性の低下から社会的に損失になるばかりでなく、高血圧や真菌症などの慢性疾患を持つ患者にとっては致命的なこともあり、社会問題化しつつある。

Sleep Data社は、24年間にわたり睡眠サービスに専念してきたアメリカではよく知られた企業であるが、2018年に開発した BetterNight は、アメリカで最初のバーチャルケアのプラットフォームであり、うつ病などの治療に効果があるとされる認知行動療法(Cognitive behavioral therapy:CBT)に基づいたデジタル治療ソリューションを、既に年間22,000人以上の睡眠障害の患者に提供している。このサービスは、患者がプラットフォームにアクセスし、6分間程度の睡眠健康評価に回答すると、100人を超える経験豊富な睡眠医療専門家のスタッフが、より良い睡眠のための詳細なレポートと個別の行動計画を作成し患者にフィードバックするという仕組みである。

(出典)Sleep Data

Sleep Data社のCEO Dave French氏は、「今回のHCAP Partners 社の大きなサポートは、このプラットフォームの商品化を加速し、睡眠時無呼吸症の患者にその人に適した治療を提供することを可能にする。 このソリューションは、必要とされている治療が受けやすくなり、安価に優れた結果をもたらす。 アーカンソー州・イリノイ州・ネブラスカ州・カリフォルニア州等、近隣の州での最近の成功に基づき、このデジタルプラットフォームの全国展開を続けられることに興奮している」と述べた。

(了)


本記事は公式発表を翻訳要約し、適宜解説を加えたものである。
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https://www.prnewswire.com/news-releases/sleep-data-receives-6m-investment-from-hcap-partners-to-accelerate-expansion-of-betternight-300928712.html


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