2019/10/22

米国eHealthジャーナル 第6号

メンタルヘルスコーチングのスタートアップGinger、新たに3,500万ドルを調達

患者データ・疾病リスク分析, 精神疾患, ジャーナル第06号, Ginger, VC投資・M&A・決算

 

従業員向けにオンラインプログラムを提供
 

オンラインによるオンデマンド型メンタルヘルスコーチングを提供するスタートアップGingerは9月4日、シリーズC投資ラウンドで新たに3,500万ドルを調達したと発表した。これまでの調達総額は6,300万ドルとなる。今回のシリーズC投資ラウンドは、WP Global Partnersがリードし、City Light Capital、Nimble Ventures、Khosla Ventures、Kaiser Permanente Ventures、Kapor Capitalに加え、LinkedInのCEOであるJeff Weinerも加わった。

Gingerは、サンフランシスコに拠点を置くスタートアップで、健康に関連する行動をコーチングしている。対象とするのは、不安障害やうつ病のユーザーで、行動医学コーチング、ビデオセラピー、テレヘルスによる精神科診療、その他のセルフガイド型コンテンツなど、デジタルメンタルヘルスサービスを提供している。

 

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(出典)Ginger
 

このサービスは、法人向けに従業員へのメンタルヘルスサポートを提供するもので、ユーザーの状況の観察からメンタルヘルスのケアレベルの助言などを行っている。同社は、10年近く前にMIT Media Labからスピンアウトして設立、一貫してオンラインとアプリベースのメンタルヘルスサービスを提供している。今回の調達資金により、データサイエンスと臨床サービスの拡大のほかに、今後2年以内にグローバルでの展開を予定している。

デジタルヘルス分野で関心が高まっているメンタルヘルスアプリは、スタートアップ向け投資も活発化している。たとえば、Talkspaceは2019年5月に5000万ドル、フィンランド企業のMeru Healthは2019年4月にシード資金として420万ドル、行動療法とプライマリケアを専門とするQuartet Healthは2019年6月に6,000万ドルをそれぞれ調達している。

 

(了)

 

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