2023/01/10

米国eHealthジャーナル第80号

SonderMindがTotal Brainを買収

SonderMind, ジャーナル第80号, VC投資・M&A・決算, 精神疾患

メンタルウェルビーイングへの関与のあり方に変革を

メンタルヘルスに注力するコロラド州デンバー拠点のスタートアップ企業、SonderMindは11月15日、人々のメンタルウェルビーイングへの関与のあり方に変革をもたらすことを目的として、感情やストレスレベルなどを追跡・記録するプラットフォームを手掛けるTotal Brainを買収したと発表した。

2014年設立のSonderMindは、患者のロケーションとケアニーズに応じてセラピストと患者をつなげるサービスを手掛けている。患者はオンライン、もしくは対面診療の予約を SonderMindのプラットフォーム上で行うことが可能だ。同社は2021年7月に完了したシリーズC投資ラウンドで1億5,000万ドルを調達している。SonderMindは、自身のメンタルウェルネスのよりよい理解を支援するTotal Brainを買収することで「メンタルヘルスのためののエコシステム」を拡大し、人々が職場において、またはセラピストと共に、もしくは自分自身によって、より早くより良いメンタルウェルビーイングを達成することを支援する。

脳内の850億にも及ぶ相互接続されたニューロンは、感情(feeling)、情動(emotion)、認知(cognition)、自己制御(self-control)という4つのコアシステムを制御している。情動は、より本能的で無意識な感情を意味している。Total Brainによると、4つのコアシステムは、各コアシステムに対し3項目、合計12項目からなる計測可能な「脳のキャパシティ」に分類することが可能である。12項目のそれぞれが、その時その時のウェルビーイングの状態や、うつ病、依存症、ADHDなどの精神症状のリスクの増減に応じて絶え間なく変動している。

感情コアシステムは、不安、ストレス、気分の落ち込みの3項目の脳キャパシティ、情動コアシステムは、情動の認識、無意識の悲観、情動面での柔軟性の3項目の脳キャパシティ、認知コアシステムは、記憶力、集中力、計画性の3項目の脳キャパシティ、そして自己制御コアシステムは、社会との繋がり、レジリエンス、意識的な悲観の3項目の脳キャパシティで構成される。Total Brainの製品は、これら12項目の脳のキャパシティをセルフモニタリングすることを可能にする。その製品には、メンタルヘルス状態の評価およびトラッキング機能のほか、一般的な精神疾患のスクリーニング機能、個別化されたセルフケア・プログラムおよびストレス緩和プログラムが含まれ、また、患者のニーズに応じた専門家ケアへのアクセスが含まれている。

Total Brainを取得することでSonderMindは、個人がセルフケアの一環としてメンタルウェルネスの強化を目指すのを支援するとともに、セラピストがアウトカム指標と患者データに基づくケア提供によって患者アウトカムの改善を目指すのを支援する。また、企業顧客には、ポピュレーション・メンタルヘルスの向上に向けたツールとレポートを提供し、健康保険プランおよびヘルスシステムには統合的メンタルヘルス・ソリューションを提供できるようになる。初期アプリはiOSで現在ダウンロードが可能で、Androidにも近日提供される予定だという。


出典:SonderMind

(了)


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