2022/01/11

米国eHealthジャーナル

ジャーナル 第57号

ジャーナル第57号

「米国eHealthジャーナル」 第57号 (2022年1月11日)

新型コロナ禍2年目となる2021年は、ヘルスケア業界においても大きな変化が続いた。投資や買収合併、SPACによる株式上場が過去最高の実績を残したアップサイドの側面がある一方、テレヘルスの採用が限定的な段階に留まるなど、先行きに不透明感も出てきた。また、遠隔医療や分散型臨床試験の浸透で利用機会の増えたLDT (Laboratory Developed Test)の所管がFDAで審査一元化することに方針変更となったことや、保険償還を目指すスタートアップ各社が頼みの綱としていた画期的医療機器指定がメディケア即時利用から外れたことに対する抗議など、変化に伴う反動がポストコロナの焦点となる。


FDAがAppliedVRの「EaseVRx」を承認
慢性腰痛を適応症とする処方箋DTx
専用ヘッドセットを利用する仮想現実(VR)技術基盤のデジタル・セラピューティクス(DTx)開発に特化するカリフォルニア州ロサンゼルス拠点のAppliedVRは11月16日、18歳以上の難治性の慢性腰痛患者の治療を適応として、デノ...


FDA、Pearの「reSET-A」に画期的医療機器指定
アルコール使用障害(AUD)を適応症とする処方箋DTx
デジタル・セラピューティクス(DTx)の開発に特化するPear Therapeutics(以下、Pear)は11月22日、アルコール使用障害(AUD)を適応症として開発中の処方箋DTx候補、「reSET-A」がFDAから画期的医療機器指定を受けたと発表した。画期的医療...


Sanofi、AI創薬企業のOwkinと提携
癌治療薬パイプラインを拡充、株式投資も実施へ
フランスの製薬大手Sanofiは11月18日、人工知能(AI)創薬企業のOwkinと提携したことを明らかにした。OwkinのAI技術および連合学習(Federated Learning)技術を利用することで、癌治療薬のパイプライン拡充を目指す。
Owkinは2016年に米国で設立さ...


SWORD Health、シリーズD投資ラウンドで1億6,300万ドルを調達
評価額が20億ドルに達し、ユニコーン企業に
筋骨格(MSK)系の疼痛を緩和するための運動療法をバーチャルで提供するSWORD Health(以下、SWORD)は11月22日、シリーズD投資ラウンドを完了したことを明らかにした。技術投資に特化するベンチャー・キャピタル(VC)企業Sapphire Ventures...


LDTに対するFDAの権限が回復
ドナルド・トランプ前政権下の政策を撤廃
保健福祉省(HHS)は11月15日、LDT(Laboratory Developed Test)と呼ばれるラボ開発の診断テストの一部に対するFDAの権限回復を報告した。
LDTは体外診断テスト(in vitro diagnostics、IVD)の1つで、テストが「単一」のラボ内で開発・使用されているもの...


下院議員61名、CMS局長に書簡を送付
画期的医療機器のメディケア即時利用を要請
米連邦議会下院の超党派議員61名は11月23日、メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)のChiquita Brooks-LaSure局長に共同で書簡を送り、FDAが承認した画期的医療機器のメディケア即時利用を可能とする「Medicare Coverage of Innovative Technologies(以下、MCIT...


RocheとGenentech 、AI活用でFlywheelと提携
統合的な個別化医療の実現に寄与するクラウド基盤のソリューション
ライフサイエンス組織の人工知能(AI)活用とデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するミネソタ州ミネアポリス拠点のFlywheelは11月22日、医療用画像データの取り込みと分類、標準化、キュレーション、そして解...


Bayer、オープンイノベーションプログラム「G4A」で9企業を選出
2013年から続くデジタルヘルス・パートナーシップ
一部報道は11月30日、ドイツの製薬大手Bayerが開催した2021年のデジタルヘルス・パートナーシップ・プログラム「G4A」において、スタートアップ企業9社が選出されたことを報じた。G4Aは、革新的なデジタルヘルス技術を支援...


CHIME 、2021年のテレヘルスの利用動向を報告
未来のケアはバーチャルかハイブリッドか?
2021年のテレヘルスの利用動向についてCHIME(The College of Healthcare Information Management Executives)が11月に発表した調査報告書、「2021 Digital Health Most Wired Trends Report」によると、2021年には全体ではテレヘルスの利用件数は増加したものの、その成長率は安定化した。CHIMEは、ヘ...


海外デジタルヘルス情報のオンライン情報誌「米国eHealthジャーナル」
発行人:株式会社シーエムプラス LSMIP編集部

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デジタルヘルス
米国eHealthジャーナル

第73号 (2022年09月27日発行)

日本で医療用医薬品ネット販売を検討中と一部報道で囁かれているAmazonだが、米国ではプライマリケアプログラム「Amazon Care」向けの買収や提携を積極的に強化し、ポストコロナのハイブリッド型ケアの将来を模索している。また、公的保険制度のメディケアでは、保険償還の対象となった遠隔患者モニタリング(RPM)の利用拡大傾向が調査で明らかとなった。スタートアップ各社では、レイオフのニュースが相次いだ一方、第2四半期の決算発表を通じて、各社の次の展開が少しずつ見えてきた。

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