2019/08/13

米国eHealthジャーナル 第1号

Georgia State University、デジタル禁煙プログラムを開発

デジタルセラピューティクス, ジャーナル第01号, ウェルネス・運動療法

 
 

多様な人口層におけるプログラムへのアクセス向上を狙う

Georgia State Universityは6月4日、デジタル禁煙プログラムの開発に向け、国立衛生研究所(NIH)傘下のNational Cancer Instituteから5年間で315万ドルの研究グラントを受領したと発表した。研究は、同大のSchool of Public Healthの研究者が主導し、同大が開発したマインドフルネス基盤のデジタル禁煙プログラム「iQuit Mindfully」について、さらなる検証を進める。「iQuit Mindfully」は、オンデマンド・コーチングとインタラクティブかつテーラーメイドのテキストメッセージを活用したスマートフォンアプリで、ユーザは、喫煙欲求やストレスに対処するため、瞑想やヨガ、マインドフルネス食事法といった、様々なマインドフルネス・プログラムを利用できる。

 

(出典)Georgia State University


本研究グラントは、禁煙のためのリソースが行き渡っていない、貧困層や多様な人種の人々にデジタルヘルスの恩恵を拡大することを意図している。これらの人口は、禁煙のためのリソースへのアクセスを持たないケースが多く、喫煙を原因とした癌の発症率が高いことが知られる。2019年に実施された、貧困層を対象とした「iQuit Mindfully」のパイロットプログラムでは、喫煙者をiQuit Mindfully利用群と対面型禁煙セッション群に割り付け、その効果を検証した。結果、iQuit Mindfullyを利用した群では、治療終了時と1カ月後のフォローアップ時に23%超が禁煙に成功していたが、対面型禁煙セッション群で喫煙に成功した人はいなかった。

 

(了)


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