2021/03/05

「米国製薬業界週報」

FDA、希少疾患治療薬開発にグラント提供

「米国製薬業界週報」 2020年10月9日発行 第824号発行 より許可転載

6件の臨床試験に3~4年で1,600万ドル
 FDAは10月8日、「希少疾患製品グラント・プログラム(Orphan Products Grants Program)」に基づき、学術界や産業界の希少疾患治療薬開発に対し臨床試験研究グラント6件を供与すると発表した。今後3~4年間で、6件で合計1,600万ドルを提供する。

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FDAは、47件のグラント申請の中から6件を選出した。グラントを受領したのは、アキュセラ(Acucela)が開発するシュタルガルト病治療薬候補エミクススタト塩酸塩(emixustat hydrochloride)のフェーズIII試験や、フレッド・ハッチンソン癌研究センターの研究者が移植片対宿主病の予防を適応として開発中のウステキヌマブ(ustekinumab)のフェーズII試験、シンシナティ大学の研究者が開発する膵臓癌の治療を適応とした低分子治療薬ABTL0812のフェーズI/II試験、バージニア大学の研究者が開発する末梢性T細胞リンパ腫を適応症とした経口剤アザシチジン(azacytidine)とロミデプシン(romidepsin)の併用療法のフェーズII試験など。

(出典)FDA情報を基にMSA作成

FDAはグラント提供の理由として、治療選択肢のない希少疾患のための重要な臨床試験の実施が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行による一層のコスト増大で難しくなっているためと説明した。


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