2019/07/23

米国eHealthジャーナル試読版

FDA、Reflexion HealthのVERAを承認

ウェルネス・運動療法, 医療機器, 行政・規制ニュース

自宅で行うリハビリテーションを支援する処方箋デジタル・プラットフォーム

FDAは5月22日、デジタル理学療法企業のReflexion Healthが510(k)申請を提出していたオンライン理学療法システム、VERA(Virtual Exercise Rehabilitation Assistant)を承認した。

VERAは、膝関節置換手術や股関節置換手術の前後などにおいて実施される理学療法によるリハビリを、患者が自宅で行うのを支援するデジタル・プラットフォーム。このプラットフォームの使用には医師の処方箋が必要となる。

VERAでは、モニターに映るアバター・コーチがユーザーにリハビリの方法を教えてくれる。

VERAは3Dスキャン機能を備えており、四肢や関節の動きを毎秒30回測定して機能評価を分析し、ユーザーに映像でフィードバックを提供する。エクササイズの様子は記録され、ユーザーと医療サービス提供者はダッシュボードで進捗状況やその他データを共有できる。

VERAを使って、ユーザーは理学療法士や医師のバーチャル診療を受けることも出来る。怪我や慢性症状を対象とする従来的な理学療法は高額である。高齢社会の米国では、より安価な、また自宅で実施できる理学療法のニーズが高い。Duke Clinical Research InstituteやYale New Haven HospitalはReflexion Healthと提携し、手術を予定する患者にVERAを提供している。

Reflexion Healthのほかにも、理学療法や運動療法をデジタルで提供する企業として、 KiioやHinge Health、Kaia Healthがある。

(了)


本誌掲載の情報は、公開情報を基に各著者が編纂したものです。弊社は、当該情報に基づいて起こされた行動によって生じた損害・不利益等に対してはいかなる責任も負いません。また掲載記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
Copyright © 2019 LSMIP事務局 / CM Plus Singapore Pte. Ltd.

連載記事

執筆者について

関連記事

関連記事はありません